書誌情報 |
【著者】田口 望 |
ISBN 978-4-8160-1407-9 |
販売価格 9,000円(税込9,900円) |
■B5判 ■オールカラー ■200頁 ■2022年6月 |
長年、顎関節に関する基礎的・臨床的な研究を行い、顎関節症患者を数多く治療してきた著者による、これまでの経験や症例をまとめた書籍『顎関節症はこうして治す』シリーズのリニューアル版。 顎関節症の病態分類に適応した運動療法・アプライアンス療法の詳細や実践法、実際の症例などを、多彩な写真とイラストでわかりやすく紹介している。 新版では、難しいとされる運動療法の手技に関するウェブ動画(QRコード付き)を収載。歯科医師が行う「プロフェッショナルケア」、患者に実践してもらう「セルフケア」計14本を、著者のナレーション付きで丁寧に解説している。スマートフォンやタブレットなどからも簡単に確認でき、臨床現場で役立てることができる。 顎関節症の診断と治療のヒントが満載の一冊。 |
目次 第Ⅰ章 顎関節症とはどんな病気? 1 はじめに 1 顎関節症における最近の動向と対応の仕方 2 顎の構造 1 骨のしくみ 2 筋肉のしくみ 3 靱帯のしくみ 4 神経・血管のしくみ coffee break「顎関節の解剖」 3 顎関節症の病態分類 1 咀嚼筋痛障害(顎関節症Ⅰ型) 2 顎関節痛障害(顎関節症Ⅱ型) 3 顎関節円板障害(顎関節症Ⅲ型) 4 変形性顎関節症(顎関節症Ⅳ型) coffee break「顎関節症の病態分類(旧・症型分類)について」 4 顎関節症の考え方と診断・治療 1 顎関節症診断・治療の流れ 2 臨床的系統診断法 3 治療 coffee break「顎関節症治療における過去の反省」 coffee break「心身医学的要因による諸症状への対応と考え方、SSRI、SNRI とは」 coffee break「顎関節症治療における、咬合に対する最近の考え方」coffee break「顎関節症の診断と治療ー若年者・高齢者の相違点」 第Ⅱ章 運動療法とアプライアンス療法の実際 1 運動療法 1 プロフェッショナルケア(術者の行う運動療法) 2 セルフケア(術者の指導により患者自身の行う運動療法) coffee break「ロックが解除されたら、ただちにアプライアンスを作製する必要性」 coffee break「プロスポーツ選手の噛みしめ力」 2 アプライアンス療法 1 アプライアンス療法、その考え方と治療目標 2 アプライアンス療法の種類とその適応症 3 アプライアンスの簡便な作製法 4 アプライアンスの調整法 5 アプライアンスの離脱法 6 アプライアンス療法の適応とならない症例 coffee break「就寝時の頭のポジションをチェック!」 coffee break「なぜ直接法でアプライアンスを作製するようになったのか。そしてなぜオストロンを使うのか? ①②」 第Ⅲ章 やってみよう! 運動療法とアプライアンス療法 1 運動療法①プロフェッショナルケア(術者の行う運動療法) プロフェッショナルケア1 徒手的顎関節授動術(マニピュレーション)①左側 徒手的顎関節授動術(マニピュレーション)②右側 プロフェッショナルケア2 モビライゼーション プロフェッショナルケア3 ストレッチ療法①顎関節のストレッチ ストレッチ療法②咀嚼筋群のストレッチ ストレッチ療法③関連筋群のストレッチ プロフェッショナルケア4 筋・筋膜トリガーポイントに対する徒手療法 プロフェッショナルケア5 マッサージ療法①咬筋の平圧法マッサージ マッサージ療法②側頭筋の平圧法マッサージ マッサージ療法③顎二腹筋の平圧法マッサージ マッサージ療法④胸鎖乳突筋の挟圧法マッサージ 2 運動療法②セルフケア(術者の指導により患者自身の行う運動療法) セルフケア1 筋訓練療法(筋力増強訓練) セルフケア2 開閉口運動療法①顎関節可動化訓練 開閉口運動療法②関節円板整位訓練 開閉口運動療法③左右協調性可動化訓練 セルフケア3 自己牽引療法 セルフケア4 マッサージ療法 3 アプライアンス療法 1 スタビライゼーション型アプライアンス 2 セラピューティックポジションの求め方 3 下顎前方整位型アプライアンス 4 改良型ピボットアプライアンス 第Ⅳ章 こんな症例にはこんな治療 症例1 咬筋部の痛みと下顎臼歯部の鈍痛を訴えた症例/顎関節症Ⅰ型 症例2 下顎角後縁、耳介下部の鈍痛と圧痛を訴えた症例(長期にわたり筋痛・筋力低下が顕著であった症例)/顎関節症Ⅰ型 症例3 フランスパンの咀嚼を契機に顎関節部に疼痛を訴えた症例/顎関節症Ⅱ型 症例4 学校歯科健診で、クリックと顎の違和感を訴えた症例/顎関節症Ⅲa型 症例5 クリック発生時に疼痛を認める症例/顎関節症Ⅲa型 症例6 突発的な開口障害と左の顎関節部の疼痛を訴えた若年症例/顎関節症Ⅲb型 症例7 激痛を伴う突発的な開口障害を有する症例/顎関節症Ⅲb型 症例8 噛みしめ時に顎関節部の激痛を訴え、長期にわたり開口障害をきたした症例/顎関節症Ⅳ型 症例9 咀嚼時・会話時に口が開けられなくなることが多く、顎の痛みを訴えた症例/咬筋ジストニア(+顎関節症Ⅲa型):鑑別を要する症例 第Ⅴ章 病態別の統計まとめ 1 病態別の運動療法とアプライアンス療法の実際 1 対象症例 2 病態別症例数 3 症状別での運動療法およびアプライアンス療法の実際 |