法歯科医学 基礎知識から臨床・災害時の対応まで 第2版

書誌情報

【監修】髙橋雅典
【編集】都築民幸 山田良広 櫻田宏一

ISBN 978-4-8160-1402-4

販売価格 8,000円(税込8,800円)

■B5判 ■オールカラー ■240頁 ■2022年2月
法医学・法歯学の基礎知識から医事法学に至るまで、最新の歯科法医学についてまとめた一冊。歯科医師にとって重要な法規などをアップデートし、歯学部生の国家試験対策を強化。第2版では、新たに、歯科材料の特徴と識別法などを追加した。
目次
序 章
1 歯科法医学(法歯学)の歴史
2 名称
3 「日本法歯科医学会」の設立

第1章 人の死と関連法
1 死の判定と死因
2 死の定義
3 死亡診断書(死体検案書)
4 死亡診断書と死体検案書の違い
5 死亡診断書(死体検案書)の意義

第2章 死体現象
1 概説
2 早期死体現象
3 晩期死体現象
4 特殊死体現象(異常死体現象)
5 死体の損壊
6 死後経過時間の推定
7 エンバーミング、遺体衛生保全

第3章 損傷
1 損傷の定義
2 創傷の定義
3 創の各部の名称
4 損傷の生活反応
5 損傷の検査、記録および評価
6 損傷の成傷器による分類
7 頭部損傷
8 咬傷、咬痕

第4章 異常環境下の障害
1 熱傷
2 焼死
3 焼死体の所見
4 焼死体の個人識別
5 熱中症
6 凍死

第5章 窒息
1 窒息
2 窒息の症状
3 窒息死の死体所見

第6章 虐待
1 虐待とは
2 子ども虐待の発見、証明
3 身体的虐待、ネグレクトの身体所見
4 子ども虐待への対応

第7章 中毒
1 中毒の定義
2 中毒死亡者の動向
3 中毒作用の要因
4 代表的な中毒

第8章 個人識別(身元確認)
1 個人識別
2 個人識別の3大手法
3 個人識別の手順
4 特定個人の識別
5 遺伝形質による個人識別

第9章 白骨死体の鑑定
1 人種別の骨の特徴、頭蓋形態の違いを知る
2 性別推定
3 年齢推定
4 身長推定
5 死後経過年数の推定
6 その他の個人情報
7 白骨死体からの個人識別
8 骨および歯による年齢推定 補遺

第10章 指紋(皮膚紋理)による個人識別
1 皮膚紋理
2 指紋
3 掌紋・足紋
4 指紋による個人識別法

第11章 歯科所見と個人識別
1 歯型による身元確認と歯科的個人識別
2 歯科所見と個人識別(知識)
3 閉鎖型災害と開放型災害
4 歯から何がわかるのか
5 口腔外科疾患・治療の既往からの個人識別

第12章 歯科材料の特徴と識別法
1 歯冠色補綴材料
2 金属系歯冠補綴材料(歯科用合金)
3 歯冠色成形修復材料

第13章 歯科情報による個人識別の実際
1 歯科的個人識別(歯科情報による身元確認)
2 死体情報の収集
3 生前資料の整理
4 照合・異同判定
5 デンタルチャート

第14章 DNA多型解析による個人識別
1 法医学試料の特徴
2 常染色体多型
3 性染色体多型
4 ミトコンドリアDNA多型
5 硬組織からのDNA抽出とDNA型判定

第15章 災害時の歯科医師の活動
1 災害とは
2 災害時の医療活動
3 災害時の活動を的確に進め、目的を確実に達成するために
4 惨事ストレスとその対処法

第16章 医事法学
1 歯科医師のコンプライアンス(法令遵守)と罰則規定(抜粋)
2 歯科における医療事故の原因と医事紛争の事例および帰結

第17章 歯科医療安全 歯科医療の質と安全の確保
1 歯科医療の質の確保
2 歯科医療の安全の確保
3 医療事故の防止
4 裁判外紛争解決手続・代替的紛争解決手続(ADR)
5 医療訴訟

付章 関連法規(抜粋)
死体解剖保存法(抄)
検視規則(抄)
死体取扱規則(抄)
死体取扱規則の一部改正に伴う経過措置(抄)
刑事訴訟法(抄)
警察等が取り扱う死体の死因又は身元の調査等に関する法律(抄)
警察等が取り扱う死体の死因又は身元の調査等に関する法律の円滑な施行のための医師又は歯科医師の協力について(通知)
死因究明等推進基本法(抄)
歯科医師法(抄)
歯科医師法施行規則(抄)
児童虐待の防止等に関する法律(抄)
エックス線写真等の保存および取扱に関する法令
携帯型口内法エックス線装置による手持ち撮影のためのガイドライン(抜粋)

索引
 

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