目次
第1章 有病者歯科医療とは
1 有病者歯科医療の概念
1)有病者とは
2)有病歯科患者とは
3)有病者歯科医療の定義
2 有病者歯科医療の歴史的考察
1)有病者歯科医療分野、誕生への動き
2)日本有病者歯科医療学会設立の推移
3)有病者歯科学の英語名称と欧米の考え方
4)局所疾患を有する患者を有病者とはなぜ呼ばないか
5)わが国で有病者歯科診療が発展する理由
3 超高齢社会における歯科医療
1)人口構成の推移とそれに伴う疾病構造の変化
2)超高齢社会における歯科医療のあり方と有病者歯科医療学会
3)超高齢社会における有病者歯科医療のリスク
4)有病者歯科医療と医療連携・多職種協働
4 結語
第2章 患者の診察
1 医療面接
1)病歴聴取の意義と重要性
2)主訴
3)現病歴
4)常用薬、アレルギー歴
5)既往歴
6)家族歴
7)患者背景(生活習慣、喫煙歴、社会歴)
8)患者・家族の考え方・希望
2 バイタルサイン
1)全身の診察
2)顎・顔面・口腔の診察
3 有病者(小児・妊婦を含む)理解に必要な各種検査
1)検体検査
2)生体機能検査(検体検査を除く)
4 全身の症候
1)体重減少
2)体重増加
3)発熱、全身倦怠感
4)ショック
5)意識障害・失神疾患
6)脱水、浮腫
7)痙攣
8)めまい
9)咳、喀痰、喘鳴
10)チアノーゼ、胸痛、呼吸困難(息切れ)
11)血圧変動(高血圧、低血圧)
12)不整脈(期外収縮、徐脈、頻脈)
13)悪心、嘔吐、下痢
14)貧血
15)睡眠障害、頭痛、頭重感
16)摂食嚥下障害
5 薬物の有害作用による口腔症状
1)多形(滲出性)紅斑
2)歯肉肥厚(歯肉増殖)
3)唾液分泌量減少、唾液分泌量増加
4)味覚異常
5)がん薬物療法(抗腫瘍薬)による粘膜炎
6)菌交代現象とは
第3章 有病者管理の基本
1 乳幼児・高齢者・妊産婦・障害者・要介護者の治療の基礎
1)治療環境
2)患者の体位
3)チーム医療
2 薬物療法の基本
1)薬物の効果に影響する因子
2)薬物の併用
3)薬物投与上の注意
第4章 患者管理の各論(歯科治療上配慮すべき点)
1 全身管理に留意すべき疾患と歯科治療上必要な対応
1)循環器疾患
2)脳血管疾患
3)神経・運動器疾患
4)呼吸器疾患
5)代謝性疾患
6)内分泌疾患
7)腎・泌尿器・生殖器疾患
8)肝疾患
9)血液・造血器疾患
10)免疫疾患
11)精神・心身医学疾患
12)妊婦・授乳婦
13)乳幼児
14)がん(周術期口腔機能管理を除く)
15)その他特殊な対応が必要な患者
2 患者管理上問題となる薬剤服用患者への対応
1)がん薬物療法(抗腫瘍薬)
2)抗血栓療法と歯科治療
3)BP、抗RANKL 抗体
3 がん治療と緩和医療
1)がん治療患者の口腔健康管理(周術期口腔機能管理)
2)終末期がん患者の口腔管理
3)緩和ケア
第5章 緊急時の対応
1 歯科治療時の偶発症
1)血管迷走神経反射
2)過換気症候群
3)局所麻酔中毒
4)アナフィラキシーショック
5)血管収縮薬による過剰反応
6)メトヘモグロビン血症
7)誤飲と誤嚥
8)全身状態の増悪
2 救急時の対応
1)救急患者の診察
2)救急処置を要する症状
3)救急処置
第6章 チーム医療
1 病診連携
2 診診連携
3 保健・医療・福祉・介護・教育の連携
1)急性期・回復期・慢性期医療における連携
2)維持期(在宅)における連携
4 家族との連携
5 地域連携クリニカルパス
第7章 訪問歯科診療における有病者歯科治療の実際
1 訪問歯科患者の状況と歯科治療の留意点
1)対象患者
2)長期的な歯科診療計画に基づく口腔健康管理の必要性
3)補綴装置の管理
4)人生の最終段階(エンドオブライフ:EOL)のかかわり
2 訪問歯科診療における有病者歯科治療の実際
1)訪問歯科診療について(リスクマネジメントの観点から)
2)診療の流れ
3)診療で使用する機器
4)訪問歯科診療の実際
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