解説と例題でわかる 歯科放射線テキスト

書誌情報

【編集主幹】勝又明敏 浅海淳一 田口明 森本泰宏
【編集委員】有地淑子 飯久保正弘 五十嵐千浪 小椋一朗 香川豊宏 鬼頭慎司 角忠輝 田中良一 本田和也 四井資隆

ISBN 978-4-8160-1384-3

販売価格 7,000円(税込7,700円)

■B5判 ■2色 ■256頁 ■2021年1月
国家試験出題基準に沿った目次構成で「歯科放射線分野」をわかりやすく学習できるテキスト。
箇条書きでポイントが絞りやすく、色文字の重要語句を赤シートで消しながら何度も読み進められるので、自然に頭に入ってくる。
国家試験過去問やオリジナル問題を解説つきで175題掲載。

目次
歯科医学総論

1 放射線の生体への影響
 1.急性放射線症候群
 2.放射線の単位
  (1)吸収線量 (2)等価線量 (3)実効線量
 3.放射線影響の分類
  (1)身体的影響、遺伝的影響 (2)早期影響、晩期影響 (3)確定的影響、確率的影響

2 放射線の性質と作用
 1.放射線の性質
  (1)粒子放射線 (2)電磁放射線(電磁波) (3)電離放射線
 2.エックス線の性質
  (1)エックス線の性質 (2)エックス線と人体との相互作用
 3.放射性同位元素(RadioIsotope: RI)
  (1)代表的な壊変 (2)放射能
 4.放射線に関連する単位

3A エックス線撮影【撮影装置、器材】
 1.エックス線発生装置
  (1)エックス線管の構造 (2)発生過程 (3)焦点 (4)コリメータ・フィルタ
 2.エックス線撮影用器材
  (1)エックス線フィルム(口内法用、口外法用) (2)増感紙 (3)現像処理 (4)黒化度 (5)特性曲線

3B エックス線撮影【原理と性質】
 1.エックス線投影の原則
  (1)拡大 (2)ひずみ (3)半影 (4)接線効果 (5)重積効果 (6)マッハ効果 (7)バーンアウト (8)ヒール効果
 2.エックス線画像の形成
  (1)被写体コントラスト (2)画像コントラスト (3)散乱線 (4)解像度

4 放射線の防護と管理
 1.自然放射線と人工放射線
 2.医療被曝、職業被曝、公衆被曝
  (1)医療被曝 (2)職業被曝 (3)公衆被曝
 3.放射線防護体系の3原則
  (1)正当化 (2)最適化 (3)線量限度
 4.被曝線量軽減のための放射線防護の3 原則
  (1)時間 (2)距離 (3)遮蔽
 5.環境モニタリングと個人モニタリング用放射線測定装置
  (1)環境モニタリング (2)個人モニタリング
 6.管理区域の設定と健康診断
  (1)管理区域 (2)健康診断
 7.診断参考レベル(Diagnostic Reference Level:DRL)

5A 口内法エックス線撮影(撮影法)
 1.口内法エックス線撮影
  (1)二等分法 (2)平行法 (3)咬翼法 (4)咬合法
 2.エックス線の入射角度(方向):照射筒の位置づけ
  (1)水平的角度 (2)垂直的角度

5B 口内法エックス線撮影(画像解剖)
 1.歯と歯周組織の解釈
 2.二等分法
  (1)上顎前歯部 (2)上顎犬歯部 (3)上顎小臼歯部 (4)上顎大臼歯部 (5)下顎前歯部 (6)下顎犬歯部と小臼歯部 (7)下顎大臼歯部
 3.咬翼法
  (1)上下顎大臼歯部
 4.咬合法
  (1)咬合法二等分法 (2)咬合法歯軸方向撮影

6A パノラマエックス線撮影(撮影法)
 1.歴史と変革
 2.撮影装置の機構・構造
  (1)エックス線検出器 (2)撮影装置の構造 (3)細隙断層の原理
 3.画像形成の原理
  (1)画像の形成 (2)断層域 (3)断層撮影について
 4.パノラマ4 分割顎関節撮影
 5.撮影の手技
  (1)位置づけの指標 (2)位置づけの実際

6B パノラマエックス線撮影(画像解剖)
 1.硬組織の解剖構造
 2.障害陰影と気道

7 CT(Computed Tomography )
 1.CT・歯科用コーンビームCT 共通の原理
  (1)装置の基本構成 (2)画像処理
 2.歯科用コーンビームCT 特有の原理
 3.CT 特有の原理
 (1)CT 値
 4.被曝
 5.造影剤
  (1)投与経路・排泄経路 (2)毒性 (3)(原則)禁忌・副作用

8 画像検査における医療情報
 1.デジタル画像と画素
  (1)デジタル画像の特徴(利点) (2)デジタル画像の構造
 2.標本化と量子化
  (1)標本化 (2)量子化
 3.医用画像データ
  (1)DICOM(ダイコム) (2)PACS(パックス) (3)DICOMの構造
 4.歯科用デジタルエックス線画像診断システム
  (1)検出器による分類
 5.コンピュータ支援診断・検出
 6.遠隔画像診断

9 顎顔面頭蓋部エックス線検査
 1.頭部後前方向撮影法
  (1)撮影方法 (2)診断領域とポイント
 2.Waters 撮影法
  (1)撮影方法 (2)診断領域とポイント
 3.頭部軸方向撮影法
  (1)撮影方法 (2)診断領域とポイント
 4.下顎骨斜位撮影法
  (1)撮影方法 (2)診断領域とポイント
 5.頭部エックス線規格撮影法(セファロ)
  (1)撮影方法 (2)診断領域とポイント
 6.側斜位経頭蓋撮影法(Schüller 変法)
  (1)撮影方法 (2)診断領域とポイント
 7.眼窩下顎枝方向撮影法
  (1)撮影方法 (2)診断領域とポイント
 8.パノラマ4 分割撮影法
  (1)撮影方法 (2)診断領域とポイント

10 MRI
 1.MRI の原理(NMR 現象)
 2.緩和現象とコントラスト
  (1)縦緩和 (2)横緩和
 3.各種のMRI 検査法
  (1)造影MRI (2)脂肪抑制像 (3)流れの画像化
 4.MRI 検査時の注意事項
 5.MRI による正常解剖像
 6.MRI の適応
  (1)軟組織の病変(嚢胞、腫瘍) (2)悪性腫瘍

11 核医学検査
 1.核医学
 2.シングルフォトンエミッションCT〈 SPECT〉
  (1)唾液腺シンチグラフィ (2)骨シンチグラフィ (3)ガリウム(腫瘍)シンチグラフィ
 3.ポジトロンエミッション断層撮像
 4.放射性医薬品の副作用

12 超音波検査
 1.超音波検査の基礎
  (1)超音波検査の特徴 (2)超音波診断装置の原理 (3)超音波の物理特性
 2.超音波診断装置の検査モード
  (1)断層モード (2)カラードプラモード
 3.超音波ドプラ法:血流イメージング
  (1)カラードプラ法 (2)パワードプラ法 (3)パルスドプラ法
 4.超音波エラストグラフィ:弾性イメージング
  (1)Strain Elastography:ひずみ画像 (2)Shear Wave Elastography:剪断波画像
 5.アーチファクト
 6.正常超音波像

13 画像検査の安全管理
 1.強磁場・電磁波・超音波の生体作用
  (1)電磁波の生体への作用 (2)強磁場の生体への作用 (3)超音波の生体への作用
 2.画像検査の注意・禁忌
  (1)CT検査における注意すべき事項 (2)MRI検査における注意すべき事項
 3.造影剤と造影検査
  (1)エックス線検査・CT検査の造影剤 (2)MRI造影剤 (3)超音波造影剤
 4.造影剤による副作用
  (1)造影剤による副作用 (2)造影剤投与の禁忌症

14 画像の鑑別診断
 1.画像診断の進め方
  (1)画像所見の読み方 (2)高頻度疾患の鑑別

15 放射線治療の生物学的・物理学的基礎
 1.物理学的過程、化学的過程、生物学的過程
  (1)線エネルギー付与 (2)間接作用 (3)直接作用 (4)細胞死と遺伝子異常
 2.早期反応組織と晩期反応組織
  (1)早期反応組織 (2)晩期反応組織 (3)早期反応組織と晩期反応組織の生存率曲線
 3.腫瘍制御確率と治療可能比
 4.組織と腫瘍の放射線感受性
  (1)組織の放射線感受性 (2)腫瘍の放射線感受性

16 口腔領域の放射線治療
 1.放射線治療の意義と目的
  (1)放射線治療の意義 (2)放射線治療の目的
 2.放射線治療の種類・適応・特徴
  (1)外部照射 (2)密封小線源治療 (3)舌癌のTNM 分類と病期

17 放射線治療患者の有害反応と口腔管理
 1.有害反応の種類と特徴
  (1)早期障害(早期影響) (2)晩期障害(晩期影響)
 2.有害反応に対する口腔管理
  (1)放射線治療前 (2)放射線治療中 (3)放射線治療後

歯科医学各論

18 歯および歯周組織の疾患
 1.歯・歯周組織の病変
  (1)歯の大きさ・形の異常 (2)歯の数の異常 (3)歯の位置の異常 (4)萌出の異常 (5)歯の形成異常 (6)歯の損傷 (7)歯の沈着物 着色および変色 (8)歯の外傷 (9)齲蝕 (10)歯随・根尖性歯周組織疾患 (11)歯周疾患 (12)高齢者の歯
 2.適応となる検査法
  (1)隣接面齲蝕 (2)歯頸部病変 (3)根尖病変 (4)根管数の確認 (5)辺縁性歯周炎(慢性歯周炎) (6)上顎前歯部顎骨の広範囲な病変 (7)埋伏歯の頰舌的(唇舌的)位置(図19) (8)下顎埋伏智歯と下顎管の位置関係

19 軟組織に関連する疾患の診断
 1.炎症
  (1)膿瘍 (2)蜂窩織炎 (3)肉芽腫性炎
 2.嚢胞
  (1)ラヌーラ(ガマ腫) (2)類皮嚢胞・類表皮嚢胞 (3)鼻歯槽嚢胞 (4)鰓嚢胞(側頸嚢胞) (5)甲状舌管嚢胞
 3.良性腫瘍
  (1)血管腫 (2)リンパ管腫( リンパ管奇形) (3)脂肪腫 (4)神経鞘腫
 4.口腔癌(上皮性悪性腫瘍)
  (1)口腔癌
 5.非上皮性悪性腫瘍
  (1)骨肉腫 (2)形質細胞腫瘍(多発性骨髄腫) (3)白血病 (4)悪性リンパ腫 (5)悪性黒色腫
 6.転移性腫瘍(頸部リンパ節転移含む)
  (1)口腔癌の転移 (2)他臓器癌から口腔領域への転移

20 硬組織に関連する疾患の診断
 1.炎症
  (1)化膿性顎骨骨髄炎 (2)びまん性硬化性骨髄炎 (3)薬剤関連顎骨壊死
 2.嚢胞
  (1)歯根嚢胞 (2)含歯性嚢胞 (3)鼻口蓋管(切歯管)嚢胞 (4)歯原性角化嚢胞 (5)静止性骨空洞(Stafne の骨空洞) (6)石灰化歯原性嚢胞
 3.腫瘍および異形成症
  (1)エナメル上皮腫 (2)歯牙腫 (3)石灰化上皮性歯原性腫瘍 (4)腺腫様歯原性腫瘍 (5)歯原性粘液腫 (6)骨腫 (7)単純性骨嚢胞 (8)線維性異形成症 (9)セメント質骨形成線維腫 (10)セメント質骨性異形成症 (11)ケルビズム (12)悪性腫瘍
 4.外傷
  (1)下顎骨骨折 (2)上顎骨骨折

21 上顎洞疾患の診断
 1.上顎洞炎
  (1)歯性上顎洞炎 (2)鼻性上顎洞炎
 2.真菌性上顎洞炎
 3.上顎洞内異物および外骨症
 4.粘液貯留嚢胞
 5.術後性上顎嚢胞
 6.悪性腫瘍
  (1)扁平上皮癌 (2)悪性リンパ腫
 7.上顎洞骨折

22 唾液腺疾患の診断
 1.唾液腺の解剖
  (1)大唾液腺 (2)小唾液腺 (3)神経支配
 2.唾液腺疾患の診断
  (1)唾液腺腫瘍 (2)唾液腺炎 (3)嚢胞
 3.唾液腺疾患の治療
  (1)腫瘍 (2)炎症

23 顎関節疾患の診断
 1.顎関節の解剖
 2.顎関節の画像検査法
  (1)エックス線検査 (2)MRI (3)顎関節腔内視鏡検査
 3.顎関節疾患
  (1)顎関節症 (2)外傷 (3)先天異常、発育異常 (4)炎症 (5)腫瘍および腫瘍類似疾患 (6)その他

24 全身疾患の診断
 1.代謝・内分泌疾患
  (1)副甲状腺機能亢進症 (2)骨軟化症・くる病 (3)腎性骨異栄養症(腎性くる病) (4)骨粗鬆症
 2.先天性疾患
  (1)鎖骨頭蓋骨異形成症(鎖骨頭蓋異骨症) (2)大理石骨病(アルベルス・シェーンベルグ病) (3)McCune-Albright症候群(多骨性線維性異形成症) (4)Treacher-Collins症候群(下顎顔面異骨症) (5)Crouzon病(頭蓋顔面異骨症) (6)口腔・顔面・指趾症候群(OFD症候群) (7)基底細胞母斑症候群(多発性母斑基底細胞癌-顎嚢胞症候群 Gorlin-Golts症候群) (8)Gardner症候群(家族性大腸ポリープ症) (9)von Recklinghausen病(神経線維腫症1型) (10)ケルビズム (11)骨Paget 病 (12)SAPHO 症候群
 3.全身性悪性腫瘍
  (1)悪性リンパ腫 (2)多発性骨髄腫

25 インプラントの画像検査
 1.インプラントにおけるエックス線検査法
 2.エックス線診断用ステントの製作
 3.インプラント治療におけるCT の読影
 4.インプラント周囲炎の画像診断

26 摂食嚥下障害の画像検査
 1.摂食と嚥下
  (1)摂食嚥下の過程(5段階) (2)摂摂食嚥下にかかわる解剖構造 (3)誤嚥 (4)嚥下障害の原因
 2.摂食嚥下障害の画像検査
  (1)VF (2)VE (3)その他の画像検査
 3.VF 検査と診断
  (1)VF 検査の実施 (2)正常嚥下のVF 画像所見 (3)嚥下障害患者のVF 画像所見 (4)VF 画像で診断する所見 (5)小児の嚥下の特徴

 

運用中のネットショップ

▲ページトップへ戻る

© 2007 Nagasue shoten inc.