有床義歯補綴学

書誌情報

【編集主幹】山下秀一郎
【編集委員】大川周治 佐々木啓一 武部純 馬場一美 水口俊介

ISBN 978-4-8160-1383-6

販売価格 9,000円(税込9,900円)

■B5判 ■オールカラー ■344頁 ■2021年1月
教育現場のニーズに応え、「全部床義歯」と「部分床義歯」の内容を一冊に収載、それぞれの特徴や違いが比較できるよう、視覚的にも分かりやすく色分けしてまとめられている。義歯の分類や構成、設計の手順、装着後の状態など写真・イラストを多数配置。歯科医師国家試験出題基準と歯学教育モデル・コア・カリキュラムに対応できる内容となっている。

目次
第1章 顎口腔系の正常な機能と形態
1 顎口腔系の正常構造・機能
 ❶ 頭頸部の構造
 ❷ 歯と歯周組織の構造
 ❸ 口腔・顎顔面の機能
2 加齢,老化
 ❶ 高齢者の生理的特徴
 ❷ 高齢者の精神・心理的特徴
 ❸ 口腔の加齢現象

第2章 歯の欠損の病因と病態
1 歯の欠損の病因
 ❶ 歯を喪失する理由
 ❷ 歯の喪失のリスク因子
 ❸ 可撤性義歯による欠損補綴と歯の喪失リスク
 ❹ 歯の喪失リスクの管理
2 歯の欠損後の変化
 ❶ 歯,歯周組織
 ❷ 歯列,咬合
 ❸ 口腔粘膜
 ❹ 顎骨
 ❺ 顎関節
 ❻ 筋
 ❼ 顔面
 ❽ 全身
3 歯の欠損後の障害
 ❶ 咬合・咀嚼障害
 ❷ 摂食嚥下障害
 ❸ 構音・発語障害
 ❹ 審美障害
 ❺ 心理社会的障害
 ❻ 顎関節症と口腔顔面痛
 ❼ 一次性・二次性・三次性障害

第3章 歯の欠損様式の分類
1 欠損部位による分類
2 咬合支持による分類
 ❶ Eichner の分類
 ❷ 咬合三角

第4章 義歯の分類
1 部位別の分類
  部分床義歯
2 目的別の分類
 ❶ 最終義歯
 ❷ 暫間義歯
 ❸ 即時義歯
 ❹ 治療用義歯
 ❺ 移行義歯
 ❻ その他の義歯

第5章 義歯の構成要素
1 支台装置 retainer
  部分床義歯
2 隣接面板 proximal plate
  部分床義歯
3 連結子(連結装置)connector
  部分床義歯
4 人工歯 artificial tooth
 ❶ 種類
 ❷ 義歯の安定と人工歯
5 義歯床 denture base
 ❶ 義歯床各部の名称
 ❷ 義歯床外形
 ❸ 種類
 ❹ レジン床義歯と金属床義歯
 ❺ アンダーカットの利用

第6章 義歯に加わる力への対応
1 義歯の安定
 ❶ 義歯が受ける力
 ❷ 典型的な義歯床の動き
 ❸ 義歯の種類と支える組織
2 義歯の安定にかかわる要素
 ❶ 支台歯の負担能力
 ❷ 欠損部顎堤の負担能力
 ❸ 機能力の支台歯および顎堤粘膜への負担圧配分
 ❹ 機能力の支台歯および顎堤粘膜への支持様式
3 義歯の安定を図るための作用
  1 部分床義歯
  2 全部床義歯

第7章 診察・検査・診断
1 診察
 ❶ 診察のあり方
 ❷ 基本手技
 ❸ 医療面接
 ❹ 全身の診察
 ❺ 口腔・顎顔面の診察
2 検査
 ❶ 口腔検査
 ❷ 模型検査
 ❸ 顎口腔機能検査
 ❹ 画像検査
 ❺ その他の検査
3 診断
 ❶ 咀嚼筋・顎関節部
 ❷ 咬合位
 ❸ 咬合平面・咬合彎曲
 ❹ 残存歯
 ❺ 欠損部顎堤
 ❻ 口腔清掃状態

第8章 治療計画
1 治療計画の立案
 ❶ 治療の流れ
 ❷ 評価
 ❸ 設計原則
 部分床義歯
 ❹ 仮設計(基本設計)
 部分床義歯
 ❺ 高齢者に関連した治療計画
 ❻ 有床義歯補綴のデジタル化
 ❼ 有床義歯補綴におけるデジタル化の意義

第9章 前処置
1 外科的前処置
 ❶ 抜歯
 ❷ 骨整形(口蓋隆起・下顎隆起)
 ❸ 顎堤の整形(アンダーカット・骨鋭縁部)
 ❹ フラビーガム・義歯性線維腫の切除
 ❺ 小帯の位置異常
 ❻ 高度な顎堤吸収に対する処置
2 保存的前処置
 ❶ 歯内療法
 ❷ 歯周治療
 ❸ 齲蝕治療
3 矯正的前処置
4 補綴的前処置
 ❶ 咬合に対する前処置
 ❷ 支台歯に対する前処置
 ❸ 欠損部顎堤に対する前処置

第10章 印象採得
1 印象採得の考え方
  1 部分床義歯
  2 全部床義歯
2 印象用材料
 ❶ 印象材に必要な性質
 ❷ 概形印象用材料
 ❸ 精密印象用材料
3 印象法の種類
 ❶ 既製トレーを用いた印象
 ❷ 個人トレーを用いた印象
 ❸ 咬座印象
 ❹ 咬合圧印象
 ❺ 解剖学的印象
 ❻ 機能印象
 ❼ ダイナミック印象
4 概形印象採得
 ❶ トレーの選択
 ❷ トレーの試適
 ❸ アルジネートのトレーへの盛り付け
 ❹ 印象採得
5 研究用模型
 ❶ 研究用模型の使用目的
 ❷ 解剖学的指標(アナトミカルランドマーク)
 ❸ 研究用模型の製作
6 精密(最終)印象
 ❶ 個人トレーの要件(外形と厚み)
 ❷ 個人トレー製作にあたっての留意点
 ❸ 精密印象 
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯
7 特殊な印象
 ❶ オルタードキャスト法(模型改造印象法)
 部分床義歯
 ❷ 分割印象
 ❸ ピックアップ印象(取り込み印象)
8 作業用模型
 ❶ ボクシング
 ❷ 作業用模型の製作

第11章 顎間関係の記録
1 欠損補綴における咬合
 ❶ 健常有歯顎者における下顎運動と下顎位
 ❷ 加齢に伴う下顎位・下顎運動の変化と欠損補綴における咬合
 ❸ 顎間関係記録の意義
2 顎間関係記録の考え方
  1 部分床義歯
  2 全部床義歯
3 仮想咬合平面の決定
4 垂直的顎間関係の記録
 ❶ 形態的な基準に基づく方法
 ❷ 機能的な基準に基づく方法
5 水平的顎間関係の記録
 ❶ 適正な水平的顎間関係に誘導し,記録する方法
 ❷ その他の水平的顎間関係の確認法
 ❸ 偏心咬合位の記録
6 咬合器への模型装着
 ❶ 平均値咬合器への咬合平面板を使用した模型装着
 ❷ 半調節性咬合器へのフェイスボウを使用した模型装着

第12 章 フレームワーク
1 義歯の設計(最終設計)
  1 部分床義歯
  2 全部床義歯
2 フレームワークの製作
 ❶ フレームワーク用の金属
 ❷ フレームワークの製作手順
  1 部分床義歯
  2 全部床義歯
3 フレームワークの口腔内試適
  1 部分床義歯
  2 全部床義歯

第13章 人工歯の排列とろう義歯試適
1 有床義歯の咬合
  1 部分床義歯
  2 全部床義歯
2 人工歯の選択
 ❶ 人工歯の種類
3 人工歯排列
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯
4 歯肉形成
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯
5 ろう義歯試適
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯

第14章 埋没・重合・研磨
1 レジン重合法
 ❶ 加熱重合法
 ❷ 常温重合法
 ❸ マイクロ波重合法
 ❹ 射出成形法
2 加熱重合法による埋没,重合,取り出しの流れ
 ❶ 埋没
  1 部分床義歯
  2 全部床義歯
3 埋没の操作手順
  1 部分床義歯
  2 全部床義歯
4 流ろう
5 レジン塡入,重合,取り出し
 ❶ 加熱重合法によるレジン塡入,重合,取り出し
 ❷ 常温重合法によるレジン注入,重合,取り出し
6 咬合器再装着
 ❶ スプリットキャスト法
 ❷ Tench の歯型法
 ❸ フェイスボウを用いる方法
7 咬合調整
 ❶ 選択削合
 ❷ 自動削合
8 研磨
 ❶ 形態修正
 ❷ 荒研磨
 ❸ 中研磨
 ❹ 仕上げ研磨
 ❺ 義歯の完成

第15章 義歯の装着
1 義歯装着前の点検
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯
2 試適時の確認事項と調整
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯
3 装着時の患者指導
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯
4 装着直後の確認事項と調整
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯

第16章 義歯装着後の経過観察
1 生体の変化
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯
 ❶ 歯
 ❷ 粘膜
 ❸ 顎骨
 ❹ 顎関節,咀嚼筋
2 義歯の変化
  1 全部床義歯
  2 部分床義歯
3 定期検査
 ❶ 治療効果の評価
 ❷ 確認事項と調整
4 口腔機能管理
 ❶ 口腔機能
 ❷ 高齢者の口腔機能管理
5 修理
 ❶ 義歯床
 ❷ 人工歯
 ❸ 支台装置

第17 章 その他の義歯
1 アタッチメント義歯
 ❶ 定義・構成要素
 ❷ 適応・特徴
2 オーバーデンチャー
 ❶ 定義・構成要素
 ❷ 適応・特徴
3 インプラント義歯
 ❶ 口腔インプラント
 ❷ 上部構造の種類とその特徴
 ❸ 可撤性インプラント義歯に用いられるアタッチメント
4 顎義歯
 ❶ 定義・構成要素
 ❷ 適応・特徴
5 舌接触補助床
 ❶ 定義・構成要素
 ❷ 適応・特徴

 

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