歯科衛生士講座 歯周病学 第5版
歯科衛生士講座 歯周病学 第5版(正誤・追加情報)
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書誌情報 |
【編集主幹】沼部幸博 齋藤淳 梅田誠 |
ISBN 978-4-8160-1382-9 |
販売価格 3,500円(税込3,850円) |
■B5判 ■オールカラー ■256頁 ■2021年1月 |
歯科衛生士免許の取得を目指している方々の知識・技能・態度向上に役立ち、また臨床現場で活躍されている歯科衛生士さんにとって、知識の整理・確認につながる一冊。 歯科衛生士への復職を考えている方々にとっても、歯周病学の再履修と、現在の臨床現場の現状把握に応用できます。 卒前教育の教育現場だけでなく、臨床現場での指南書としての利用にも対応させています。 改訂にあたり、ここ数年で新しくなった知見や、最新情報を盛り込みました。 第5版では、「歯科衛生士国家試験出題基準」と本書との対照表を、 弊社のWEBサイト内「追加情報」に掲載しております。ぜひご活用ください。 |
目次 第1部 基礎編 第1章 わが国の歯周病の現状 1.わが国の歯周病の現状 2.歯周病の病態と発症 第2章 歯周組織の解剖・組織 1.歯肉 ①歯肉と歯槽粘膜 /②歯肉上皮 /③歯肉結合組織(歯肉固有層) /④歯槽粘膜 2.歯槽骨 ①固有歯槽骨 /②支持歯槽骨 3.歯根膜(歯周靱帯) ①細胞成分 /②線維成分 4.セメント質 ①無細胞セメント質 /②細胞性セメント質 第3章 歯周組織の生理 1.歯肉と歯の付着 ①上皮性付着 /②線維性付着 2.歯の生理的近心移動 3.咬合 ①咬合の定義 /②下顎位 第4章 歯周病の病理 1.歯周組織の病変 ①歯肉炎 /②歯周炎 2.萎縮 ①歯肉退縮 歯周病科の現場から 歯周治療における歯科衛生士の業務範囲 第2部 臨床編 第1章 歯周病の病因 1.歯周病の発病因子 ①炎症による歯周組織の病態 /②歯周病の原因 2.病因の分類 ①初発因子(直接因子) /②修飾因子(増悪因子) 第2章 歯周病のリスクファクター 1.リスクファクターとは 2.歯周病のリスクファクター ①細菌因子 /②宿主因子(全身的因子、局所的因子) /③環境因子 第3章 歯周病の徴候と病態 1.ポケットの形成 2.ポケットの種類・様相の分類 ①上皮性付着部の位置による分類 /②ポケットの軟組織壁と硬組織壁 3.歯肉の発赤・腫脹 4.歯肉の増殖と退縮 ①歯肉の増殖と肥大 /②歯肉退縮 5.ポケットからの排膿と歯肉溝滲出液(GCF)の増加 ①滲出のメカニズム /②歯肉溝滲出液の内容物と排膿 /③歯肉溝滲出液の功罪 6.アタッチメントロス(付着の喪失) ①アタッチメントロスとアタッチメントゲイン /②臨床的アタッチメントレベル測定の意義 /③ポケットデプスとアタッチメントレベル 7.歯の病的動揺 ①歯の動揺度の判定基準 /②動揺度を変化させる因子 8.歯槽骨の吸収 ①歯槽骨吸収の原因 /②歯槽骨吸収のタイプ /③歯槽骨の吸収形態 /④歯槽骨の形態異常 9.根分岐部病変 ①根分岐部病変の原因 10.口臭 ①口臭症の国際分類 /②生理的口臭 /③病的口臭 /④仮性口臭、口臭恐怖症 第4章 歯周病の分類と臨床的特徴ならびに対応 1.歯周病の分類 2.各種歯周病の特徴・原因、症状・処置 ①歯肉病変 /②歯周炎 /③壊死性歯周疾患 /④歯周組織の膿瘍 /⑤歯周-歯内病変 /⑥歯肉退縮 /⑦咬合性外傷 歯周病科の現場から 歯周病の新分類について 第5章 歯周病の検査と診断 1.検査の意義・目的 ①検査の意義 /②検査の目的 /③各種検査 2.歯周組織周囲の検査 ①歯周組織検査 /②エックス線検査 /③歯列・咬合状態の検査 /④細菌性因子の検査 /⑤外傷性因子の検査 /⑥口腔習癖の検査 3.その他の検査 ①口臭の検査 /②疫学的指数を用いた検査 /③先進的な歯周病の検査 4.診断の意義・目的 第6章 歯周病の予防と治療 治療計画の立案 1.歯周病の予防 ①歯周病予防の考え方 /②歯周病予防の具体的な手段 2.歯周治療の原則、治療計画の立案 ①治療の基本的考え方 /②治療の進め方 /③治療計画の意義と立案の原則 /④歯周治療への患者の導入 第7章 歯周基本治療 1.意義と目的 2.歯周基本治療の内容 ①緊急処置と全身への配慮 /②プラークコントロール /③スケーリング・ルートプレーニング /④歯周ポケット搔爬 /⑤暫間固定 /⑥当面の咬合確保 /⑦咬合調整 /⑧う蝕・歯内治療 /⑨習癖の改善 /⑩矯正治療 /⑪保存不可能な歯の抜歯 歯周病科の現場から 手用スケーラーと超音波スケーラーの臨床的評価 第8章 再評価 1.歯周基本治療後の再評価 ①目的 /②検査項目 2.治療計画の修正 3.メインテナンス・SPT 移行前の再評価 第9章 歯周外科治療 1.総論 ①歯周外科の意義・目的 /②軟組織の創傷治癒 /③歯周外科治療の要件 /④歯周外科治療の種類 2.各論 ①歯周外科治療器具 /②組織付着療法 /③歯周組織再生療法 /④切除療法 /⑤歯周形成手術 第10章 根分岐部病変の処置 1.根分岐部病変の検査と治療方針 ①根分岐部病変の検査 /②根分岐部病変の治療方針 2.根分岐部の処置法 ①歯根の保存療法 /②歯根の分割抜去療法 /③歯周外科治療後の再評価 第11章 歯周治療における口腔機能回復治療 1.永久固定と欠損補綴 ①永久固定とは /②永久固定の目的 /③永久固定の適応症 /④固定の種類 /⑤歯科衛生士の役割 /⑥欠損補綴 2.歯周-矯正治療 ①目的と意義 /②小矯正治療 /③歯科衛生士の役割 /④保定 /⑤歯周組織の反応 第12章 インプラント治療と周囲疾患 1.インプラント周囲組織と周囲疾患 ①インプラント周囲組織 /②インプラント周囲疾患 /③インプラント周囲組織の検査 2.インプラント周囲組織のメインテナンスと治療 ①インプラント治療後のメインテナンス(supportive therapy) /②インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎の治療 3.インプラント治療における歯科衛生士の役割 第13章 薬物療法 1.歯周治療に用いられる薬剤とその効果 2.目的 3.全身に用いられる薬剤とその用法 ①抗菌薬 /②消炎酵素薬 /③鎮痛薬・鎮静薬 4.局所に用いられる薬剤とその用法 ①洗口剤 /②ポケット内洗浄薬 /③局所塗布軟膏 /④歯周ポケット内注入軟膏 第14章 メインテナンスとSPT 1.メインテナンスとSPT 2.メインテナンスとSPT の意義、目的 3.メインテナンスとSPT の方法 ①メインテナンスの方法 /② SPT の方法 4.リコールとは ①リコールの時期 /②リコールの間隔の決定要因 第15章 ペリオドンタルメディシン 1.ペリオドンタルメディシンとは ①ペリオドンタルメディシンとは /②ペリオドンタルメディシンの基本概念 2.歯周病とその他の全身疾患 ①歯周病と糖尿病 /②歯周病と肥満 /③循環器疾患 /④歯周病と骨粗鬆症 /⑤早産・低体重児出産 /⑥歯周病と誤嚥性肺炎 /⑦歯周病と関節リウマチ 歯周病科の現場から ペリオドンタルメディシンとモチベーション 第16章 高齢者の歯周治療 1.高齢歯周病患者の特徴 2.高齢者に対する歯周治療の概念 3.歯周治療の留意点 ①全身状態の把握 /②的確な予後の判定 /③常用薬物の確認 4.歯周治療の進め方 ①プラークコントロール /②スケーリング・ルートプレーニング(SRP) /③咬合調整 /④歯冠修復、欠損補綴装着者への対処 歯周病科の現場から 障害児者における口腔保健のスペシャルニーズについて 第17章 歯周治療におけるチーム医療 1.歯周治療とチーム医療 ①チーム(医療)アプローチとは /②歯科診療におけるチームアプローチ /③歯周治療におけるチームアプローチ 2.歯周治療の流れにおける歯科衛生士の役割 ①歯周組織検査、診断における役割 /②歯周基本治療における役割 /③歯周外科治療における役割 /④メインテナンス・SPT における役割 /⑤情報伝達と歯科衛生士業務記録 3.歯科衛生ケアプロセス(歯科衛生過程) ①歯科衛生ケアプロセスとは /②歯科衛生ケアプロセスの構成要素 /③歯科衛生ケアプロセスと歯周治療 索引 |